4.技能振興のサポート
我が国の「ものづくり」を支える技能の向上・技能尊重気運の醸成のために、ものづくりマイスター制度の活用等により、技能継承・後継者の育成等の事業に取組んでいます。
(1)若年技能者人材育成支援等事業
■ものづくりマイスター制度の活用
協会内に京都府地域技能振興コーナー(以下「コーナー」という。)を設置して、認定基準に該当する高度な技能を有する人を「ものづくりマイスター」に認定し、中小企業や工業高校等へ派遣して、若年労働者や学生に実技指導を行うとともに、将来を担う小中学校の児童・生徒、教師や保護者を対象として、ものづくりマイスターによる講義とものづくり体験教室等により、「ものづくりの魅力」を発信しています。
■京都ものづくりフェアの開催
「ものづくり」の基礎となる優れた技能に直接ふれていただき、技能の大切さを広く理解していただくため、コーナーと京都ものづくりフェア実行委員会との共催により、毎年11月に開催しています。
■技能五輪全国大会・若年者ものづくり競技大会への参加支援
コーナーは、技能五輪全国大会・若年者ものづくり競技大会に、若年技能者が選手として参加する場合に、参加選手とその指導者の参加旅費と道具等の運搬費の援助を行います。
(技能五輪全国大会)
次世代を担う青年技能者(原則23歳以下)が「技」の日本一を競い合う大会で、毎年開催され、大会の成績優勝者は、隔年に開催される技能五輪国際大会に日本代表として出場することができます。
協会では、京都府予選の実施、全国大会への推薦等を行うとともに、選手の激励会開催やユニフォームの支給等を通じて選手のサポートを行っています。
(若年者ものづくり競技大会)
工業高校等において、原則として技能習得中の企業等に就業していない20歳以下の若年者を対象に競技を行う場を設け、若年者に目標を与え、技能向上と若年者の就業促進等を目的として毎年開催されます。
(2)技能グランプリへの参加支援
年齢に関係なく、熟練技能を競う文字通り全国規模の技能競技大会で、隔年で開催され、出場する選手は、当該職種について特級、1級及び単一等級の技能検定に合格した技能士であり、大会の優勝者には、内閣総理大臣賞、厚生労働大臣賞などが贈られます。
協会では、大会への推薦等を行うとともに、選手の激励会開催やユニフォームの支給等を通じて選手のサポートを行っています。
(3)技能士徽章の販売
技能検定試験に合格された方に、技能士であることを社会に広く周知し、評価されるよう、技能士の方の店頭などに掲示する楯、門標等を販売しています。
(4)京都府技能士会連合会との連携
京都府内の技能士会(同一職種の技能士を組織した技能者の団体)によって組織された京都府技能士会連合会の行う、技能士の社会的・経済的地位の向上を図るための活動を支援し、また、連携して「ものづくり」に対する理解の促進に向けた取組を行っています。
(5)京都府魁の会との連携
京都府優秀技能者(京都府現代の名工)として知事表彰を受けられた方々の交流団体である京都府魁の会の事務局として、総会・研修会等の交流活動や、ものづくり指導の支援をしています。
(6)京都府全技連マイスターの会との連携
㈳全国技能士会連合会に、すぐれた技能実績を持ち、後進の育成や技能の伝承に熱心な技能士「全技連マイスター」と認定された方々によって組織された京都府全技連マイスターの会の行う、ものづくりに対する技能啓発活動を支援しています。
5.情報サービス
会員としてご加入いただいている事業所向けに研修用DVD-VHSソフトの貸出を行っています。
職業能力開発協会のマーク
職業訓練(Vocational Training)のVと直立測定具スケア(スコアSquare)の図形で職業訓練を、また外部のパス(Pass)で製品を測定検定している図形で、技能検定を表象したものです。
また、腕を曲げた人・握りこぶしで「能力」の意味をもっています。